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蜘蛛の俗信『朝蜘蛛は殺すな、夜蜘蛛は殺せ』

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こんにちは、丸です!

「朝蜘蛛は親の仇でも殺すな、夜蜘蛛は親でも殺せ」

こんな言葉を聞いたことはありませんか??

 

お婆ちゃんっ子の私は昔からしつこく聞かされてきました。

耳にタコです(^◇^;)

でも、これって一体なぜなのかご存知でしょうか?

ということで、今回は蜘蛛の俗信について話していこうと思います。

 

 

1. 『吉兆説』語り継がれるは古墳時代から。

古くから語り継がれているこの言葉。

一体いつから言われるようになったのでしょうか?

 

一説によると、

これは遥か昔、日本の古墳時代衣通姫という人が、「朝、蜘蛛が笹の根本で巣を掛けるのは、待ち人の来る吉兆だ」というように詠ったのが始まりだと言われています。

 

衣通姫とは

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記紀に登場する伝説上の女性。その名は、容姿が美しく、艶色が衣を通して光り輝いたことによるという。古事記の允恭天皇の皇女軽大郎女かるのおおいらつめ、日本書紀の允恭天皇の皇后衣通郎女そとおりのいらつめ(弟姫おとひめ)の別名とされる。後世、和歌三神の一人として和歌山市の玉津島神社にまつられる。(Resource: Wikipediaより)

 

この彼女が詠ったことが原因となってかどうかは定かではありませんが、蜘蛛の行動は昔から何かの前触れを知らせるものとして考えられていたそうです。

 

朝蜘蛛は「幸運を呼ぶ証」や「待ち人が来る前触れ」。
夜蜘蛛は「不吉の証」や「泥棒が来る前触れ」。
というように考えられておったわけじゃな。

 

2.  『益虫・害虫説』

益虫とは、なんらかの形で人間の役に立ってくれる昆虫や小動物などを表す言葉で、害虫はその逆に、人間に悪影響を与える昆虫や小動物のことをいいます

 

朝蜘蛛は、その日に家に寄ってくる害虫などを捕まえて退治してくれるので、私たちの役に立ってくれる益虫であることから殺さない。

夜蜘蛛は、そのまま巣を作って家に住み着いてしまうかもしれないので、害虫として殺す。

 

おそらくこういう考え方なのかな〜と笑

なんとも人間の都合の良いように作られている説ですよね。

働かせるだけ働かせて解雇する、社会の闇だ…

 

3. 『気分説」

次に考えられるのが気分説。……そうです、気分です笑 

でもこれって結構重要なんですよ! …なぜか??

 

朝というのはその日の始まりです。

朝起きて、台所やバスルームにいって顔を洗う、そうやって気持ちをスッキリさせて「今日も1日頑張ろう!!」と思う瞬間なワケです。

そんな中で、虫を殺生してしまっては1日の始まりが台無しです。

 

私は虫を殺したとき、少なからず罪悪感のようなものを感じます。

そんな状態で1日をスタートしたくはないかな〜と笑

 

4. 昔話『蜘蛛女房説』

蜘蛛女房』とは全国的に知られている日本の昔話です。 

西日本や東日本などで、伝えられ方が違っており、東日本では『食わず女房』とも呼ばれ、西日本に伝わる『蜘蛛女房』と結末が全く違います。

 

『蜘蛛女房』

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地方や話者によって細部に違いはあるが、主な展開は以下のようなものである。

妻帯していない男(多くの場合はケチなことがその理由)が「飯を食わず、良く働いてくれる者がいてくれれば嫁に迎えてもよい」と願う。すると、その望みどおりの女が現われて嫁になる。嫁は望みどおり働き者であったが、不思議なことに米をはじめとした食糧が異常に減りはじめる。仕事に出掛けるふりをして家をのぞき込んだところ、嫁が大量の飯を炊いており、髪をかきわけ頭頂にある大きな口からそれを次から次に食べていた。嫁の正体が人間ではないことを知った男が離縁をしようとしたところ、嫁はおそろしい姿(山姥など、本来のすがた)の姿に戻り、男を自分の家へ連れ去る。男は隙をついて逃走、菖蒲の生えた湿原に身をひそめることによって、追跡から逃れることが出来た。(Resource: Wikipediaより)

 

写真の妖怪は二口女とも呼ばれ、蜘蛛女房の元となったものです。

西日本バージョンでは、正体がバレた二口女がどデカイ蜘蛛に変貌し、に襲ってきたところを逆に火にくべて返り討ちにしてしまうというような内容です。

 

この西日本の夜に蜘蛛になって襲ってきたというところから、夜の蜘蛛は危ないから駆除したほうが良いというようになったのではないか。という説です。

昔話から俗信が出来たのか、俗信から昔話が出来たのか…
正解はどっちなんだろう??

 

まとめ 

結局、都市伝説や、言い伝え、迷信などの噂は、どこから出ているのか分からないというのが正直なところです。実際、他にもたくさんの由来や説などが出てきましたから。 

 

最後の昔話説を調べていて思ったのが、地方によって1つの昔話の伝わり方も違っていることがなんだか面白いなあと感じました。

伝言ゲームが地域規模になれば、そりゃあどこかで尾ひれ背ヒレを付けたがるイタズラ者も出てくるのかなと。

 

最後に、

ちなみに私は衣通姫の『吉兆説』推しです!!