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解散してなおファンを魅了し続けるロックバンド「The White Stripes」とは?

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イタリアで行われている「Rockin1,000」というイベントをご存じでしょうか?

Rockin1,000とは毎年1,000人のアマチュアプレイヤーとシンガーが集まって10数曲を全員同時に演奏するという、今世界で注目を浴びているイベントなのです。

その様子がYouTubeに動画がアップされています。まずはその動画をご覧ください。

世界的に大ヒットしたNIRVANAの”Smells Like Teen Spirit”の演奏です。

この曲は日本でも有名ですね。

動画を見るとわかる通り大変な盛り上りです。

このイベントは毎年行われているようです。

 

この”Smells Like Teen Spirit”の盛り上がりに匹敵する、日本ではあまり有名ではない曲があります。それはThe White Stripesの” Seven Nation Army”です。

そもそも日本においてロックファン以外だとThe White Stripesを知っている人があまりいません。では、The White Stripesとはどんなバンドなのでしょうか?

 

The White Stripesとは

The White Stripesは、アメリカのデトロイトで1997年に結成されたバンドです。

しかし、バンドと言ってもメンバーはギター&ヴォーカルのジャック・ホワイト、ドラムのメグ・ホワイトの2人しかいません。

もちろんそういったバンドも少なくないですが、彼らの特筆すべき点は、コンピューターでの演奏やゲストプレイヤーを入れるのでは無く、あくまで2人の音だけで演奏している部分です。

 

ちなみにデビュー時にはジャック・ホワイトとドラムのメグ・ホワイトは姉弟であると説明していましたが、本当は元夫婦でした(バンド結成時には夫婦でしたが、デビューした頃には離婚しています)。

何故姉弟と述べたのかというと、そうした方が音楽だけ注目してもらえると考えたからだそうです。残念ながら後に夫婦であった事が暴露されてしまい、むしろスキャンダラスな話題として注目を浴びてしまった事を考えると、彼らの目論見は大失敗と言えるでしょう。

しかしそんな話題とは関係なく、ジャックのブルージィでありながらガレージ色の強いギターと声、スケールが大きく重たいリズムをたたき出すメグのドラムという組み合わせは唯一無二であり、誰にも真似できない音楽を作り出し、2011年に解散した後も人々を魅了し続けています

 

そんなThe White Stripesを知るために代表的な5曲をご紹介します。

 

Seven Nation Army

2003年発売のアルバム「Elephant」に収録されたThe White Stripes最大のヒット曲のひとつです。

不気味に始まるオクターブ下のリフから始まり、歌が入り、キメの後一番激しくなるという、言わば極めてシンプルな楽曲であるにもかかわらず、前に述べたようにこの曲は全世界のロックアンセムとなっています。

その素晴らしさは、超ベテランミュージシャンであるLed Zeppelinのジミー・ペイジや、U2のエッジからも称賛されるほどです。

題名の「Seven Nation Army」とは、ジャックが子供の頃、救世軍(Salvation Army)を「Seven Nation Army」と思い込んでいた事に由来しています。

 

Fell In Love With A Girl

この曲は、2001年発売のアルバム「White Blood Cells」に収録されています。

また、レゴを効果的に使ったミュージックビデオを作成し、2002年にMTV Video Music 最優秀特殊効果賞、MTV Video Music Awards ブレークスルー・ビデオ賞、MTV Video Music Award 最優秀編集賞を受賞しています。

軽快かつシンプルで、不要なギミックを排し、わずか2分足らずに仕上げたこの曲は、気の多い浮気性な女性を好きになってしまった男性が、どうすればいいんだと嘆いている内容ですが、それがまた、かわいらしく、またそれでいてロックなサウンドになっている事が特徴的です。

 

Hardest Button To Button

この曲もまた印象的なミュージックビデオを制作、こちらも数々の賞にノミネートされています。

また、アメリカのアニメ「シンプソンズ」でもネタにされています。

このビデオの撮影には、32個の同一ドラムキット、32個の同一のアンプ、および16個の同一のマイクスタンドが使用され、ドラムセットは撮影後に音楽学校に寄付されました。

ジャック・ホワイトはこの歌について、機能不全の家族にいる子供の歌で、ある日新しい子供が生まれてので、必死に家族の中の自分の場所を見つけようとしている歌と説明しています。

具体的には、その子供が新しい子供に対して虐待のような事をしている描写があり、かなりシリアスな内容です。

 

Jolene

The White Stripesはアルバムに必ずカバー曲を入れています。

”Jolene”は、そうしたカバー曲のひとつで、2001年発売のアルバム「White Blood Cells」の日本版のボーナストラックに収録されています。

この曲のオリジナルはDolly Parton(ドリー・パートン)が1974年に発表したものですが、日本では1976年のOlivia Newton-John(オリビア・ニュートン=ジョン)のカバーの方が有名です。

オリジナルよりもより悲しく寂しいものになっていますが、ライブだと上記の動画のように悲しく激しいアレンジになっています。

 

Dead Leaves And The Dirty Ground

この曲は、2001年発売「White Blood Cells」の1曲目で、冒頭のギターリフはまさにこのアルバムの象徴的なサウンドです。

また、こちらのビデオは今でいうところのプロジェクションマッピングのような映像で、回想と現実が入り混じった不思議なものになっています。

内容は、ツアーで回っている時に地元にいる恋人に宛てたような内容と推測されます。遠く離れても恋人への愛を語っています。

 

まとめ

The White Stripesは、メグ・ホワイトがバンドを続けていく気力が無くなっているにも関わらず、ジャック・ホワイトがバンドを動かそうとしたために、2人で話し合い後、解散する事が決まりました。

後にジャック・ホワイトは「どうしてあの時自分はメグを待てなかったのだろう。自分が焦ったばかりに素晴らしいものを永遠に失ってしまった」と語り後悔している様子でした。

 

それでも彼らが残した音楽の数々はとても素晴らしいもので、ゆえに2011年に解散してからもなお、ファンを増やし続けているのだと思います。

もしこの記事を読んでThe White Stripesに興味を持ってもらえたのでしたら是非彼らの音楽を聴いて下さい。