「最も成功した架空のバンド」としてギネス認定されたバンド、Gorillaz(ゴリラズ)
今年(2017年)、フジロックのヘッドライナーとして来日するバンド「Gorillaz」
名前の響きはなんだか面白い感じですよね笑
彼らはBlurのデーモン・アルバーンとコミック・アーティストのジェイミー・ヒューレットによる、ヴァーチャル架空バンドです。
「架空バンド」というのは実はそれほど新しい発想ではなく、古くから試みが行われていますが、長く成功した例がありません。
しかし、Gorillazはデビューアルバムで700万枚を売り上げ、続くセカンドアルバムでも800万枚を売り上げ大成功を収め、ギネスブックに「最も成功した架空のバンド」と認定されます。
音楽的には、デーモンが様々なミュージシャンと共同で楽曲を制作をしているため、幅広いジャンルの音楽を網羅しています。
当初は大規模なライブは想定していなかったようですが、2010年頃からその人気故に大規模なフェスでライブを行っています。
設定上のGorillazのメンバーは、ボーカルのツー・ディー(2D)、リーダー兼ベースのマードック・ニコルス、ギターで紅一点のヌードル、ドラムのラッセル・ホブスの4人となっています。
彼らを模したアニメのキャラクターは、グロさとストリート感覚を兼ね備えたキュートなデザインに描かれています。では彼らの音楽をご紹介しましょう。
Clint Eastwood
2001年に発表されたファーストアルバム『Gorillaz』からのシングル、「Clint Eastwood(クリント・イーストウッド)」です。
この曲はGorillaz最初のヒット曲です。
レゲエのリズムにのせたラップが、いい意味でけだるく気持ちいいです。
動画の最後に各メンバーのキャラクターが紹介されています。
Feel Good Inc
セカンドアルバム「Demon Days」からのシングル「Feel Good Inc.」です。
この曲はiPodのCMでも使われました。
サウンドは、ダークなレトロ感が懐かしさを感じる反面、現代らしいリズムとラップが特徴的です。
全英で最高位2位、全米14位、オーストラリア3位と、全世界でヒットしています。
Stylo
2010年3月には3rdアルバム『Plastic Beach』を発表。
その中の1曲がこの「Stylo」です。
コーラスワークやリズムは、BEEGEESのような往年の70年代のダンスミュージックっぽいのですが、サウンド自体はそれとは大きくかけ離れ、非常に面白い仕上がりになっています。
そして、この動画ではなんと、映画「ダイ・ハード」で有名なブルース・ウィルスと、これまた70年代のアメリカ映画的なカーチェイスも繰り広げられています。
Hillbilly Man
2011年にはアルバム「The Fall」が発売されます。
このアルバムは、デーモンがツアーの間にiPadのみで制作したもので、元々はファンクラブ会員へのプレゼントとして、前年のクリスマスに公式サイトで配信されたものです。
内容はツー・ディー(2D)のソロアルバムに近いものだそうです。
この「Hillbilly Man」はその中の1曲で、このアルバム全体に言えるのですが、派手な部分が少ないのでそれまでのGorillazが好きな人には物足りなく感じるかも知れません。
気合いれて聴くのではなく、BGM的に聴くとすんなり入ってくる感じが好きな人には、このアルバムはオススメします。
Saturnz Barz
2017年にアルバム『HUMANZ』が発売されます。
ミュージックビデオには力を入れている「Gorillaz」ですが、いくつかの曲は360度ビデオ(ユーザーが好きな角度で見る事の出来るビデオ。PCならマウスで、スマートフォンでは傾けると視点が変わります)も制作されています。
この「Saturnz Barz」もその中のひとつで、どのシーンもいろんな角度から見る事が出来る楽しい作りになっています。
その割には画面もサウンドも歌詞もなかなかダークで、Gorillazらしい楽曲に仕上がっています。
視点変更するのが面倒だったり、ブラウザが対応していない方のために、通常バージョン(https://www.youtube.com/watch?v=5qJp6xlKEug)も用意されていますので、そちらもご覧下さい。
まとめ
Gorillazの成功の理由は、ある意味「遊び」の部分で作られてる事も大きいですが、それと同等に、ジェイミー・ヒューレットのキャラクターデザインと、そのアニメーションも重要な要素です。
PVを見ていただけるとお分かりになると思いますが、その世界観に吸い込まれてしまいますよね。
ライブでは、この個性的なキャラクターをスクリーンに映し、様々なミュージシャンが演奏するそうです。
今年のフジロックへ行かれる方は必見のバンドです。
また、彼らはツアー等は行わずフェスでのライブがメインなので、生Gorillazが見たい方は迷わずフジロックへ行きましょう。