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Guns N’ Rose、オリジナルメンバーの魅力とは

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今年(2017年)オリジナルメンバーでのリユニオンツアーで来日したGuns N’ Rose(ガンズアンドローゼス)、彼らは何度も来日していますが、この時のツアーは特別でした。それはデビュー当時のメンバー3人が揃って来日するのは実に24年ぶりだったからです。

 

Guns N’ Rose は1987年代に発売されたデビューアルバム「Appetite for Destruction(アペタイト・フォー・ディストラクション)」が全世界で2,800万枚以上売れてしまい、いきなりロックの世界の頂点に君臨します。

このアルバムは作りこみ過ぎず、またラフになり過ぎない、しかも魅力的な楽曲にあふれたもので、今でも売れ続けているロッククラシックアルバムとなっています。

 

デビュー当時のメンバーは以下の通りです。

 

しかし、次の2枚のアルバム「Use Your Illusion 1」「Use Your Illusion 2」のレコーディング時に、ドラムのスティーブンが薬物中毒と技術不足により解雇され、アルバム発売後にはギターの片割れのイジーが突然脱退、その後1996年に、もう一人のギタリストのスラッシュも解雇同様に脱退、その後ダフも脱退し、Guns N’ Roseはアクセル・ローズ主体のバンドとなります。

こうなった理由はいろいろありますが、主にアクセル・ローズが全てコントロールしたかったからだと言われています。

事実、複数の人間で結成した「Guns N’ Rose」は、アクセルの法律的な手続きにより、法律上彼個人のものとなってしまいました。

 

アクセル・ローズ主体のバンドとなったGuns N’ Roseは、2008年に「Chinese Democracy(チャイニーズ・デモクラシー)」を発表します。

以前のオリジナルメンバーがいた時のサウンドとは異なりますが、若い新しいファンを多く獲得する事に成功しました。

しかし、以前からのGuns N’ Roseファンの多くは「Chinese Democracy」の出来には不満があり、オリジナルラインアップでのリユニオンを求める声が大きくなります。

 

オリジナルメンバーのリユニオンは、アクセルとの確執(アクセルとイジーの楽曲の印税について争う裁判や、同じくアクセルとスラッシュの楽曲を巡る裁判)があり難しいと思われました。

事実メンバーも全員当初否定していましたが、2016年、イジーとスティーブンは参加しませんでしたが(アメリカツア-では一部スティーブンはゲスト的にドラムを担当しました。)、オリジナルメンバーのスラッシュとダフが復帰し世界ツアーを行いました。

 

では、そのオリジナルメンバーがいた当時のGuns N’ Roseの魅力はどこにあるのでしょうか?その魅力がわかる5曲をご紹介します。

 

Welcome To The Jungle

デビューアルバム「Appetite for Destruction」の1曲目で、まさに世界にGuns N’ Roseが解き放たれた曲です。

Welcome To The Jungle」のジャングルは、ハリウッドの事を指していると推測されます。事実このミュージックビデオでも、アクセルがハリウッドでバスから降りるシーンで始まるのですが、これは田舎からハリウッドに上京したところをイメージしていると言われています。

イントロの何か始まるような予感する音から一気にリフが始まります。

そしてアクセルのハイトーンヴォイス、ハードロックっぽいのにパンク的な攻撃性と、当時のロックの主流だったヘヴィメタルという音楽とは正反対に、シンプルなリフとメロディの楽曲で、彼らは一気にスターダムへ駆けあがりました。

 

Paradise City

フォーキーなイントロとコーラスから始まり、その後ミディアムテンポのまま激しいリフが入り、さらに後半倍のテンポでたたみ掛けるこの曲は、ライブではアンコールで演奏するお約束の曲です。

これはアクセル主体となったバンドでも変わりませんでした。

自分がどこにいるかわからない、どこへ向かうのかわからない、自分のいた場所に帰りたい(take me homeいう歌詞が出てくる)けど帰れないというような歌です。

最後の倍の速さになるところは、どうせ帰れないのであれば死ぬまで騒ごうぜという事なのかも知れません。

この曲は、当時TOP10に入った曲の中で曲の長さが一番長い(6分46秒)という、ちょっと変わった記録を持っていました。

その記録は1992年、Guns N’ Rose自身が「November Rain」(8分57秒)で自ら打ち破っています。

 

Sweet Child O' Mine

既にGuns N’ Roseは売れていましたが、この曲でついに全米1位を獲得します。

印象的なギターのリフから入り、このバンドにしては比較的甘い雰囲気で曲は進んでいきます。アクセルが自分の恋人に捧げるような言葉を歌うのですが、ギターソロの途中で雰囲気が暗転します。

そしてソロが終わると「Where do we go? Where do we go now, Where do we go?」とつぶやき、それはやがて叫びになっていきます。

甘い時間を過ごしながらも突然我に返ってしまったような不安感で終わります。

その不安が当たったのか、この当時の恋人とアクセルは別れていまいますが、彼の右腕には彼女の似顔絵のTATOOが残っています。

ちなみにこのビデオはシングルバージョンで、アルバムバージョンに比べるとギターソロが短くなっています。

 

It's So Easy

Appetite for Destruction」の2曲目の曲です。

メンバーはこの楽曲を気に入っているのか、いくつかのバージョンがあります。

このアルバムでも激しめ曲なのですが、ライブだとミディアムテンポに落として渋くやる事が多いです。歌詞は刹那的な生活風景を歌っているようです。

シングルカットとかもされていない曲ですが、初期の彼らの雰囲気が一番伝わる曲ではないかと思っています。

 

Patience

ドラムのスティーブンアドラーがバイクで事故を起こした時、その間時間が出来た他の4人が録音した、アコースティックの楽器だけ使った楽曲です。

この曲は「GN'R Lies(GN'R ライズ)」から、唯一シングルカットされた曲です。

元々どの曲も乾いた雰囲気がありますが、この楽曲は特に音が乾いていて彼らのルーツが読みとれます。歌詞は、僕たちはうまくやっていくには辛抱も大事なんだという、日本語にするとちょっと身も蓋もないものですが、どうにかして恋人とうまくやっていこうという内容で、Sweet Child O' Mineの時の恋人への歌である事が推測されます。

 

まとめ

Guns N’ Roseがオリジナルメンバーだった時の楽曲は、「あの5人」が演奏したからこそ魅力的なものになりえたんだと思います。

故にメンバーが変わった事により、同じ曲を演奏しても雰囲気が変わり、往年のファンは物足りなくなってしまったのだと思います。

 

この「Appetite for Destruction」というアルバムは、他にもロックが好きな人にはたまらない曲が多く収録されています。

是非一度聴いて頂けたらと思います。